Inomata Koichiro’s diary

Inomatakoichiroという選手歴もない「ただの人」が「プロコーチ」になるまでに、大切にしてきた事を中心に綴ります。もちろん最新の情報や三菱養和情報も綴ります。

誰も教えてくれない、指導前に気をつけること(2)子どもを安全・健康な状態でお家に帰すことが出来るかどうか。

サッカーは外で行うスポーツです。ですから、様々な環境要因を考慮し、練習や試合ができるかどうか総合的に判断する必要があります。

 

子どもを預かり、安全に健康な状態でお家に返すことは最低限必要なこと。

子どもを健康な状態で帰ってもらうためにはどのような事を気をつけなければならないのでしょうか?

 

こちらの記事を読んで安全・健康に子どもをお家に返すことができるようになりましょう。

 

サッカーは屋外で行うことが基本となるスポーツです。

ですから、基本的には2つの観点で安全・健康を確保しましょう。

 

1.天候 

熱中症

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ここに関してはまた詳しく記事にしたいと思いますが、ニュースや気象庁HPで熱中症の危険がある日に関しては活動を控えるということがとても大切です。

おとなでも厳しい暑さのなかで、歩くことも精一杯であるのにもかかわらず、サッカー をするというのは命を危険にされしているようなものです。絶対にやめましょう。

また、熱中症は夏になるだけではありません。暑くなり始めの5月、6月でも熱中症にはなります。暑さに慣れていないからです。

担当した子たちの体力レベルに合わせて練習の実施有無を決めましょう。

子どもたちには「命があってのサッカー。死んじゃったら、サッカーはできないよ!」と伝えましょう。

 

②雷

これも非常に危険です。言わなくとも皆さんわかると思います。「ゴロゴロ」っと音が聞こえたら、すぐにプレーを中止しましょう。

また、熱中症同様ニュースでも「雷に注意」や「天気が急に変化・・・」というワードが出てきたら要注意です。

まだまだ遠くにあるから大丈夫だと思ってはいけません。急に黒い雲がやってきたり、急に風が冷たくふいたりしたら要注意です。

 

③風

風のどこが危険なの?と思われるかもしれませんが、風が強い日はゴール転倒の

恐れがあります。ゴールはしっかりと固定されているか。風が吹いて危険なものはないか、を必ずチェックしましょう。

 

2.用具

①ゴール

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「風」のところでもお話ししましたとおり、風によっての転倒がサッカーで起きる重大事故の大半を占めます。

合宿地で大学生が集合写真を撮ろうとした時にゴールにぶら下がり、ゴールが転倒。死亡したケースもあります。

 

また、長くゴールが置かれている小学校では腐食が進んでいることもありますし、ゴールの移動を頻繁に行う施設ではゴール接続部のネジが緩んでしまうこともあります。定期的にチェックしゴール転倒防止に努めましょう。

 

②服装

練習を始める時に服装のチェックを行いましょう。靴の紐をしっかりと結べているか、ソックスはしっかりと履けているか。シューズの故障がないか。

用具の不備は相手を傷つけてしまう可能性すらあります。

練習の前にしっかりと確認しましょう。

 

3.表情チェック

 

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子どもを安全・健康な状態でお家に帰すために、様々な事をチェックしました。

さあ、いよいよ指導です。

このタイミングで子どもの安全と健康を守る最後のチャンスです。 

子どもたちを集めて、しっかりと表情をチェックしましょう。

目を見て、イキイキとしているか、いつもの表情と違いはないか。

挨拶をして確認しましょう。

 

また、練習を始める前に、様々なことを子どもたちに聞いてみましょう。

「昨日はちゃんと寝れたかな?」

「朝ごはんは食べた?」

暑い季節であれば、

「水筒の中身はあるかな?」など、沢山の質問でなくても日常と今日の違いはあるか、今日は特別なことが起きていないかをチェックすることで、違和感を感じとることが出来るかもしれませんし、このような情報をもとに、未然に重大な体調不良になることを防ぐことが出来るのです。

 

もちろんこのタイミングだけではなく、実際練習を進めていくなかで、健康状態が悪化していくことも十分にありますから、日頃からどのような子どもなのか、一人一人を観察していく必要があります。 

 

まとめ

 

子どもを安全・健康な状態でお家に帰すためには、3つのことが必要です。

中でも事前に出来ることは2つ

1.天候チェック

2.用具チェック

3.表情チェック

 

3つのチェックを行い、子どもたちのサッカーを守っていきましょう!

サッカーには夢がある!