Inomata Koichiro’s diary

Inomatakoichiroという選手歴もない「ただの人」が「プロコーチ」になるまでに、大切にしてきた事を中心に綴ります。もちろん最新の情報や三菱養和情報も綴ります。

時間があるからこそ考えて欲しい事。「命の時間」

新型コロナウィルス感染拡大の予防として、学校も休講となり、自宅で過ごしている子が多いと思います。(いや、家になんか居ないか笑)

 

そんな中、サッカー界ではここぞとばかりにYouTubeで動画配信をして・・・と考えている人も居ますが(一度は私も考えましたが汗)、自分の子どもに親だったらそれを望むかな〜と考え直して、今回は・・・

 

『時間』

 

についてお話しをさせていただきたいと思います。

 

ここからはサッカーをする子どもに向けて話をしたいと思います。

皆さんこんにちは。

みんなにとって「時間」とは何ですか?

 

今は時間を持て余して過ごしている日々なのではないでしょうか。

そりゃ勉強しないよね!ゲームやっちゃうよね。外にも遊びに行きたいよね。

だけど、私に少しだけ時間をください。大切な話しをさせて欲しいのです。

今のこと、これからのことを。

 

時間というのは何かに夢中になっていると、すぐに過ぎてしまうよね。

ゲームをやっている時間、サッカーをしている時間、

あっと言う間に過ぎてしまうんだ。

 

ぼくも、子どもの頃は1日が30時間くらいあったらな〜と、

よく思ったものだよ。

 

毎日があっという間に過ぎてしまうんだ。

だけど、サッカーをする日は決まっていて、

サッカーをする日になるのが本当に待ち遠しかったことを今でも覚えている。

 

みんなも「時は金なり」という言葉は聞いたことあるかな?

時間っていうのは、お金と同じくらい大事なもんだんだよ!

と教わったと思う。

 

でもぼくは「時間」というのは「お金」ではないと思っているんだ。

ぼくは、

『時間は命』 

だと思っているんだよ。

 

なんでそう思ったのかというと、ぼくは大学生の時に

救急救命士(救急車に乗っている人のことね!)になるための

学校に行っていたんだけど(そこしか受からなかったんだけどね!)、

ここで人生を左右する出来事にあったんだ。

 

1週間24時間勤務という病院実習をしたんだけど、

そこでは救急車で心臓も呼吸もとまっている人が運ばれてきて、

ん〜ちょうど10名なんだけど、みんなぼくの目の前で亡くなりました。

亡くなられた方のご家族の様子もよく覚えているよ。

ほんとうに悲しそうだったし、みんな泣いていたよ。

 

これ以上は守秘義務といって秘密を守らなければならないから話せないんだけど、

本当に人生の中で大きなことだった。

 

この経験で感じたことは

『命というのは限られている』ということ。

そして同時に、『「死」は突然現れる』ということなんだ。

 

ぼくたちは普段「命の時間」を使ってサッカーをやっている。

様々な楽しいことなどがある中で、サッカーを選んで

「命の時間」を使っているんだ。

 

このことを十分に理解して欲しい。

 

あなたがこの世に生まれ、ここまですくすくと成長してきたことは

奇跡と言って間違いない。

 

そして、健康でサッカーが出来ることは本当に奇跡だし、幸せなことなんだ。

 

あなたのお母さんは、自分の命が奪われてしまうかもしれない危険と隣り合わせで、

あなたをこの世に産み落とした。

 

そしてお母さんお父さん、お爺ちゃんお婆ちゃん、近所の方々などは

あなたのために、それぞれの「命の時間」を使って

あなたをここまで大きくしてくれたんだ。

 

それをわかって欲しい。

 

あなたが今過ごしている時間は「命の時間」なんだ。

あなたは今何をしている?

 

こんな素晴らしいい命の時間を無駄に使うなんて、本当に勿体無い。

もちろん親御さんはあなたが一生懸命にサッカーをすることを

本当応援してくれているし、十分にそれに応えているとも思う。

 

だけど暇だな〜なんて思っている君には今時間がある。

だからなんでもいいんだけど、意味ある時間を過ごして欲しい。

 

それは「暇を味わう」っていうのも一つなんだが。