Inomata Koichiro’s diary

Inomatakoichiroという選手歴もない「ただの人」が「プロコーチ」になるまでに、大切にしてきた事を中心に綴ります。もちろん最新の情報や三菱養和情報も綴ります。

ユース選手に備わった能力は「アンテナ」

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昨日は、ジュニアユースの練習にユース選手がたくさん参加してくれました。

ユース練習がお休みだったみたいです。

 

まあ普通はコンディションのことも考えたら、「休め!」って話しなんですが、

サッカーが好きなんですね。

 

ある選手はジュニア時代から順調に育ってくれた選手。

ジュニア→ジュニアユース→ユースと、様々なコーチがリレーしてここまで

繋いできました。

 

ユースの選手はやっぱりお兄さんだ。

後輩に対しても優しいし、プレーもやっぱり上手だ。

 

そして中学生とどんな差があるのかと言ったら、

 

アンテナ

 

だな。

 

情報をとる力が優れている。

経験から来ることもあるのだろうけど、

何か起きているのかを察する力、

何がこれから起きるのかを察知する力は本当に高い。

 

そして、アンテナというのは受信だけではない。

圧倒的に送信(アウトプット)が素晴らしい。

プレーもアウトプットだし、コーチングもアウトプット。

サッカーノートもアウトプットになるのだろう。

 

感じたことを言葉にして仲間に伝えることが本当にできる。

これは本当に大切なこと。

 

アウトプットは記憶を定着させる。

経験が積み重なる。

 

アウトプットできる選手はどんどんプレーが良くなるということだ。

どうしてアウトプットできる選手とできない選手がいるのか。

 

私は幼少期の家庭環境が大きく左右していると感じる。

熱心な親御さんの子どもは大抵アウトプットできない傾向にある。

 

これは、いつも親御さんに様々な命令を受けて行動をする習慣があるからだ。

要するに指示行動。考えることが苦手な子になってしまう。

言われたことをただ実行することのみ。

 

徹底的にアウトプット習慣をつけるに越したことはない。

これはサッカーという局面的な問題ではなく、生活の一部として、

アウトプットする習慣をつける必要がある。

 

芸術的な活動も必要かもしれない。

アート、音楽など、自分を表現する習慣。

自分を表現していい、という環境をおとなが用意していなければならない。

 

熱心な親御さんにはこう伝えておきたい。

「子どもは自分とは違う」ということ。

子どもにも人格があり自分とは性格も意見も違うことがあるということ。

 

子どもが自由に表現できる場、何にも影響されない自由でいられる場を

奪ってはいけないということ。

 

自分を自由に表現できる場所がある人は輝いている。

批判されないから表現できる。

自分を表現できる場所というのは、「自分を認めてくれる場所」ということ。

 

自分を認めてくれる人が居る場所が多ければ幸せなことだ。

世界中がお互いを認められるようになれればいいな。

 

批判的であったり、対立する関係ではなく、

建設的な意見を言い合えるような、違いがあってもお互いを認められるような、

対話するような関係が広まるといいな、と思う今日この頃。

 

 

 

花火から感じたこと

おはようございます。

朝からブログ書くのは本当に久しぶりです。

昨夜、調布で10分間の花火を見ました。

 

久しぶりに「生」でエンターテイメントを見ましたね。

グラウンドのすぐ横で打ち上げられた花火は本当にすごい迫力でした。

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打ち上げの音・・・

玉が弾ける時の振動・・・

綺麗な閃光・・・

焦げた匂い・・・

 

久しぶりに感覚器を使ってるなぁという体験をしました。

やっぱり最高です。

残る感動。

高揚感。

 

エンターテイメント素晴らしい!

感謝しかありません。

 

全てがデジタル化され、

「スポーツも5Gで観戦して生で見なくたって・・・」と

言われている世の中ではありますが、

やっぱりこの振動や匂いが「生」を上回ることは、

しばらくないんじゃないかな、と感じました。

 

スポーツの素晴らしさ、体験価値をまだまだ広めていこう!

と想う今日この頃でした。

 

結果を想う前に

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結果(ケッカ)とは

ある物事・行為から生じた状態(になること)

とあります。 

一般的な言葉の解釈はこちらでしょう。

 

しかし「結果」という単語に、このような読み方・意味があることを

ご存知の方はどれほどいらっしゃるでしょうか。

 

結果(カクナワ)

「かくのあわ」が転じてカクナワ

香菓(カク)の泡(アワ)」。泡とは泡緒(紐の名前)。

つまり、これは昔のお菓子のことで、小麦粉を紐上に長くし、

曲がりくねった形の油で揚げたお菓子のことです。

 

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そして、この言葉の意味は

(捻れていることから)

 

心があれこれと乱れること。

 

とあります。

 

結果(ケッカ)というものは、心が乱れることなのです。

だから結果を想うことも心が乱れるのです。

 

それが自分のことではなく、我が子のことであれば尚更でしょう。

自分のことのように心配でたまらなく感じてしまうのではないでしょうか。

 

だから私は結果に対しては、心を乱している選手に対してはこのように伝えます。

 

まず大切なのは結果よりも過程に集中すること。

結果はどう過ごしてきたかが、目に見える形で現れること。

だから結果は後、過程を大切にしよう。

 

大切にしていくことは、

昨日よりも今日成長できたか。

ベストを尽くせているか。

悪い結果の時に言い訳となるようなことを全て排除できているか。

ということ。

 

そして、結果に対してどう捉えるか。

結果というのは、

精一杯行ってきたことが結果として現れるということ。

※良い結果も悪い結果も含めて。

結果とは思い通りにはならないこともあるということ。

 

最後に一番大切なこと。

結果がどうであれ、

未来の自分が「あの時あの結果が出て良かった」と

思えるように日々を過ごしていくことが大切。

 

と伝えるようにしています。

 

結果ばかり気にしていてはつまらない。

成長は喜び。一生懸命楽しみ、過ごした先に、

どのような結果も受け入れられる子どもであって欲しいと

思います。

 

そしてみんなが幸せに未来を過ごしていることを願います。